日本を代表する高級ホテルであり、ホテルニューオータニ、ホテルオークラとともにホテル御三家と称される「帝国ホテル 東京」。2021年に、現在の建物の建替計画が発表されました。予定では、新本館は2031年度から2036年度に建て替えが実施されることになっています。建て替えの詳細を確認しましょう。
帝国ホテルとは
高級ホテルとして著名な帝国ホテルの歴史は古いです。開業はなんと1890年(明治23年)、明治政府の国策により、外国人を招き入れるためのホテルとして開業しました。あの渋沢栄一が設立にかかわっています。
場所は、東京都千代田区内幸町です。
日比谷公園側に、正面入り口があります。
帝国ホテル東京の建物
現在の帝国ホテルの建物(新本館)は3代目です。
- 1代目 初代帝国ホテル
初代帝国ホテルの建物は、1890年(明治23年)11月に完成しました。場所は、今の帝国ホテルタワーのあたりだったといわれています。隣接する地にあった鹿鳴館とあわせ、近代日本の玄関として華々しく活躍しました。
この木造煉瓦造3階建てであったこの建物は、1919年(大正8年)に火災で焼失しました。
- 2代目 ライト館
二代目帝国ホテルの建物は、1923年(大正12年)に完成しました。これはフランク・ロイド・ライトというアメリカ人建築家が設計したものであり、「ライト館」として有名です。
1968年(昭和43年)に、新本館(現在のホテルの本館)の建設のために解体されました。
ライト館の玄関部分は、愛知県犬山市の明治村に移設されています。
- 3代目 新本館
大阪万博を機に、1970年(昭和45年)に、現在も利用されている新本館が完成しました。地上17階地下3階建て、客室数は644室。設計は高橋貞太郎です。
この新本館は2021年現在もホテルとして活躍しています。建物自体の古さは否めないものの、クラシックで豪華な雰囲気はさすが帝国ホテルです。
なお、現在の帝国ホテル東京は、この新本館と、東側にある帝国ホテルタワー(地上31階建て)から成り立っています。以下のとおり、今後は、まずタワー棟が先に建て替えられ、その後本館が建て替えられます。すべての完成は2036年度が予定されています。
2036年完成予定のあたらしい帝国ホテル東京
そして、4代目となる、新しく作られる帝国ホテル東京。
130年余り前の明治時代に日本の迎賓館として開業した「帝国ホテル東京」は、施設が老朽化したため今後15年かけて全面的に建て替えられることになりました。
帝国ホテル東京 老朽化で全面建て替えへ 今後15年かけ | NHKニュース
発表によりますと、東京・千代田区にある帝国ホテル東京の運営会社は、「本館」と貸しオフィスなども入る「タワー館」を、三井不動産と共同で最大で2500億円かけて建て替えます。
帝国ホテルは、明治23年に日本の迎賓館として開業し、130年を超える歴史を持つ日本を代表するホテルで、2代目の本館には、喜劇王のチャップリンやハリウッドスターのマリリン モンローなどの著名人が宿泊しました。
3代目となる現在の本館も完成から50年を迎えるなど、施設の老朽化が進んだため、建て替えを決めたということです。
2021年10月には、新本館のデザインが発表されています。
帝国ホテルのクラシックなイメージが生かされていて素敵ですね。とても楽しみです。
なお、帝国ホテル東京の計画では、まず現在のタワー館を、三井不動産と共同して、2024 年度~2030 年度に建て替えます。
次に、新本館を建て替えます。上記は新本館の建て替えイメージです。完成は2036年度を予定しているとのことです。また、帝国ホテル東京が所在する内幸町一丁目地区は、帝国ホテル東京の建て替えも含めた大規模再開発が予定されています。今後の開発、ますます目が離せなくなりますね!
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